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エールフランスのA380、エンジン損傷し緊急着陸 LA行きAF66便

 エールフランス航空(AFR/AF)がエアバスA380型機で運航していたパリ発ロサンゼルス行きAF66便(登録番号F-HPJE)が現地時間9月30日、カナダ東部のグースベイ空港に緊急着陸した。4基あるエンジンのうち、右外側の第4エンジンが大きく損傷したため。

エールフランスのA380の損傷した第4エンジン(Twitterアカウント「@Bdaddy1391」に投稿された写真)

 A380は総2階建ての超大型機。エールフランスによると、エンジン4基のうち1基が「重大な損傷」を受けた後、グリニッジ標準時午後3時42分(日本時間10月1日午前0時42分)に、グースベイ空港へ安全に着陸したという。乗客は496人で、乗員はAFP通信によると24人。

 Twitter(ツイッター)などに投稿された写真によると、当該機の第4エンジン前方のカウリングが脱落していた。

 エールフランスは、グースベイ空港から米国へ向かう救援便を2便手配。ボーイング737型機による1便目はロサンゼルスへ、777-300ERを用いた2便目はアトランタへ運航した。アトランタでAF66便の乗客は、同じ航空連合「スカイチーム」に加盟するデルタ航空(DAL/DL)の運航便に乗り継ぎ、ロサンゼルスなどの目的地へ向かった。

 エールフランスによると、BEA(フランス航空事故調査局)や機体メーカーのエアバス、エールフランスなどで機体の調査を進めているという。

 エアバスの受注リストによると、エールフランスはA380を10機発注し、全機運航中。A380はエンジンを2種類から選定でき、エールフランスは米GEとプラット・アンド・ホイットニー(PW)の合弁会社「エンジンアライアンス」が製造するGP7200を採用している。

 30日のAF66便は、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港を定刻の午前10時20分から1時間7分遅れとなる午前11時27分に出発。運航スケジュールでは、ロサンゼルスへ午後0時50分に到着予定だった。

関連リンク
エールフランス航空 [1]
Airbus [2]
エアバス・ジャパン [3]