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仙台空港の運用時間延長「県の騒音調査見てから」

 仙台空港を運営する仙台国際空港会社の岩井卓也社長は9月24日、宮城県の村井嘉浩知事が言及している空港の運用時間延長に向けた取り組みについて、県の騒音シミュレーションの結果を見ながら地元との対話を進めていく意向を示した。

ピア棟を建設中の仙台空港=17年9月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 仙台は2016年7月1日に、国管理空港では初めて民営化された。現在の運用時間は午前7時30分から午後9時30分までで、地元の宮城県は夜間の運用時間を延長した際の影響について、シミュレーションを進めている。

 岩井社長は「今とそれほど変わらない場合、空港の利便性だけを考えるなら、時間が長いほうがいい」と述べ、「そこから先は県と一緒になって、地元とお話をして定まっていくことになると思う」と語った。

 仙台は24日にピーチ・アビエーション(APJ/MM)が第3拠点化し、札幌(新千歳)線を新たに開設。25日からは台北(桃園)線が就航する。ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「これで終わりではない」として、仙台路線のさらなる拡充を示唆している。

 空港会社では、2018年秋の完成を目指してピア棟(旅客搭乗施設)の建設を進めており、運用時間拡充と合わせて、アジアを中心とした旺盛な訪日需要を取り込みたい考えだ。

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仙台国際空港 [1]

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