エアライン — 2017年9月11日 20:18 JST

フォークリフト日本一、どこの空港? JALカーゴ、羽田格納庫で第3回大会

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 日本航空(JAL/JL、9201)の貨物事業部門のJAL CARGO(JALカーゴ)は9月11日、航空機に貨物を搭載するフォークリフトを扱う技術を競う大会「第3回JAL CARGO日本地区フォークリフト大会」を羽田空港内の格納庫で開いた。団体戦は中部(セントレア)、個人戦は羽田国内線が優勝した。

日ごろの技術を競うJALカーゴのフォークリフト大会=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

団体戦で使用するバスケットボール=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 同大会は、JAL便が就航する国内空港での荷役業務の安全向上や、他空港との交流やノウハウを学ぶ場として、2015年からスタート。3回目となる今回は、28空港から29チーム58人が出場した。

 競技は個人戦と団体戦の2種目。個人戦は一定時間内にフォークリフトでコースを周回し、団体戦はコンテナからコンテナへ貨物の積み換えを行い、時間内に正確で安全な作業が求められた。

 個人戦の制限時間は7分で、スタート時の安全確認、走行時の安全性、貨物のすくい上げなどが審査された。競技用の貨物にはビリヤードの球が9つ置かれ、多くの参加者はボールを1つも落とさずに貨物を移送していた。

個人戦で使用するビリヤードの球=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 団体戦は各空港2人1組で出場。制限時間は同じく7分で、フォークリフト周辺の安全確認や走行状態、コンテナからの貨物の取り下ろし、空になったコンテナ内の残留物確認などが審査項目となった。

 コンテナは2つ用意し、各々に競技用貨物500キログラムを搭載。貨物上部に、作業のバランスを確認するため、固定した支柱にバスケットボールが置かれた。貨物をバランスを取りながら取り下ろし、空になった双方のコンテナへ入れ替えることでチーム力などを競った。ボールは2度落とすと失格となるが、失格となった参加者はいなかった。

 接戦の結果、団体戦は中部の今泉賢治さんと酒井克也さんのペア(中部スカイサポート)が優勝。2位は羽田国際線を担当する古賀誠一さんと依田司さん(JALカーゴハンドリング)、3位は羽田国内線の山下太喜(ひろき)さんと山本和昭さん(JALグランドサービス)となった。

 個人戦は、羽田国内線の山下さんが優勝。2位は羽田国際線の古賀さん、3位は帯広の保木淳也さん(日本通運、9062)だった。また、特別賞となる役員賞が、山口宇部の吉本大介さん(西鉄エアサービス)、松山の岩宮本宣さんと市川嘉洋さん(西鉄エアサービス)、福岡の秀島修平さんと本庄亮太さん(福岡ティー・エス・エス)に贈られた。指差し確認を徹底したことが高く評価された。

 JALカーゴによると、カーゴのスタッフは他空港との交流があまりなく、安全品質の向上のほか、空港間のコミュニケーションと結束を強化するために開催したという。

 団体戦で優勝した中部の今泉さんは「指差し確認に重きを置いて練習した」と振り返った。酒井さんは「声の大きさと動作にめりはりをつけたこと」が優勝できた要因と分析。また、本番では固定していたボールを支える支柱を、固定せず練習したと明かし、本番よりも難易度を上げることで、1日だけしかできなかった練習を効率よくできたことが勝因と続けた。

 個人戦で優勝した羽田国内線の山下さんは、「羽田の代表選抜テストでもビリヤードの球を使用した。(偶然だったが)感覚はつかめていた」と振り返り、「ブレーキに気を遣った」と話した。

ビリヤードの球を運ぶ個人戦の参加者=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

バランスを取りながらバスケットボールを運ぶ団体戦の参加者=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

バランスを取りながらバスケットボールを運ぶ団体戦の参加者=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

団体戦で優勝した中部の酒井さん(左)と今泉さん(中)、個人戦で優勝した羽田国内線の山下さん(右)=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

第3回JAL CARGO日本地区フォークリフト大会の参加者ら=17年9月11日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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