シンガポール航空（SIA/SQ）傘下のLCCスクート（TGW/TR）は現地時間7月25日、関西－ホノルル線を運航すると発表した。同社が米国へ乗り入れるのは初めて。運航開始日は未定で、年内の運航開始を目指す。
関西－ホノルル線の運航を開始するスクート＝16年2月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
ボーイング787型機で運航し、週4往復を運航する見込み。
スクートのリー・リクシンCEO（最高経営責任者）は、シンガポールで開催した発表会で、就航地を「スクートはホノルルに就航する。アロハ」と歌いながら紹介した。
計画によると、現在週3往復ずつを運航している高雄経由とバンコク（ドンムアン）経由のシンガポール－関西線に加え、同路線の直行便を開設。関空経由のシンガポール－ホノルル線を運航する。
関空発着のホノルル線の動きとしては、エアアジアX（XAX/D7）が日本からハワイへ向かう初のLCC直行便として、関空経由のクアラルンプール－ホノルル線を6月28日に開設した。
また、ハワイアン航空（HAL/HA）もビジネスクラスにフルフラットの新シートを導入したエアバスA330-200型機の新仕様機を、今年3月から投入してしているほか、日本航空（JAL/JL、9201）は夏休み期間などに臨時便を設定するなど、競争が激化している。
スクートが乗り入れを計画するクアンタン空港＝16年6月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
スクートはこのほか、中国のハルビン、マレーシアのクチンとクアンタン、インドネシアのパレンバンの4都市にも乗り入れる。ハルビンには787、近距離の3路線にはA320を投入する。それぞれ、2018年6月までの運航開始を目指す。
スクートは、同じくシンガポール航空傘下のタイガーエアと25日付で合併。社名を「スクート・タイガーエア・プライベート・リミテッド」に変更した。ブランド名はスクートを継続するが、航空会社名を3文字で表すICAO（国際民間航空機関）コードを旧タイガーエアの「TGW」、2文字のアルファベットで表すIATA（国際航空運送協会）コードを同じく「TR」とした。
関連リンク
スクート [1]
・スクート、タイガーエアと合併 新制服導入 [2]（17年7月25日）
・スクート新社名「スクート・タイガーエア」 25日合併 [3]（17年7月14日）
・エアアジアX、関空－ホノルル就航 初のLCCハワイ直行便 [4]（17年6月29日）
・JAL、9月から関西－ホノルル臨時便 787で週6往復、10月まで [5]（17年7月7日）
・ハワイアン航空、関空にビジネス新シート 3月から、羽田にも [6]（17年2月1日）