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エミレーツ航空17年3月期、29年連続黒字 A380に新機内ラウンジ

 エミレーツ航空(UAE/EK)などエミレーツ・グループは、2017年3月期通期連結決算で25億AEDディルハム(約6億7000万米ドル、約745億1900万円)の利益を計上した。前期(16年3月期)比で70%減となったものの、29年連続で黒字を達成した。

 売上高は2%増の947億AEDディルハム(258億米ドル)、現預金残高は19%減の191億AEDディルハム(52億米ドル)。同社によると、2種類の満期債券の償還と、機材関連資産への投資に起因するものだという。

—記事の概要—
燃料費割合25%
A380の機内ラウンジ改良

燃料費割合25%

29年連続黒字となったエミレーツ航空=17年3月 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

 エミレーツ航空単体の売上高は、851億AEDディルハム(232億米ドル)。ドル高進行により、利益は過去最高となった前期と比べ82%減となる13億AEDディルハム(3億4000万米ドル)、利益率は1.5%だった。

 地域別売上高のトップは欧州で、前期と変わらず239億AEDディルハム(65億米ドル)を記録。東アジアとオーストラレーシアが1%増の226億AEDディルハム(62億米ドル)で続き、南北アメリカ大陸が3%増の124億AEDディルハム(34億米ドル)、湾岸アラブ諸国・中東地域が4%増の87億AEDディルハム(24億米ドル)となった。一方、アフリカ地域は4%減の87億AEDディルハム(24億米ドル)、西アジアとインド洋は3%減の74億AEDディルハム(20億米ドル)だった。

 燃料費は6%増となる210億AEDディルハム(57億米ドル)で、総オペレーション・コストは8%増加。オペレーション・コストに占める燃料費の割合は、前期の26%に対し現在も25%と、最大の比率を占めているという。

 また、グループ全体の従業員数は11%増となる10万5000人超。出身は160カ国以上にのぼる。

A380の機内ラウンジ改良

エミレーツ航空の現行機内ラウンジ=12年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 旅客数は過去最高となる8%増の5610万人となり、ロードファクター(座席利用率)は