ANA、日中間の定期便30周年　成田で式典

　全日本空輸（ANA/NH）は4月16日、日本と中国を結ぶ定期便就航30周年の記念式典を成田空港で開いた。

日中定期便30周年の就航記念日に成田を出発する北京行きNH955便を見送るANAの地上係員＝17年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ANA初の中国への運航は、1972年8月に羽田から上海へ向かった上海歌劇団が帰国する際のチャーター便。日中国交正常化の1カ月前、中国の周恩来元首相が許可し、ボーイング727型機で運航された。

　中国への初の定期便は大連経由の成田－北京線で、1987年4月16日に就航。当時週3往復あった成田－北京線のうち1往復が大連経由便で、残りが直行便だった。日中友好に尽力した、岡崎嘉平太元社長の誕生日に就航した。

　現在ANAの中国路線は、旅客便が香港を含む11都市に24路線が就航。週212往復424便を運航している。このうち、成田発着は11都市（香港含む）11路線で、週98往復196便となっている。また、天津へ貨物便を運航している。

　16日は成田空港で記念式典が開かれ、北京行きNH955便（ボーイング767-300ER型機、登録番号JA627A）の乗客には南日隆男・成田空港支店長や地上係員から、記念品として特製の今治タオルが配られた。NH955便は乗客168人（幼児1人含む）を乗せ、午後6時25分に成田を出発した。

ANAの日中定期便30周年を記念した式典が開かれた成田空港で北京行きNH955便に搭乗する乗客＝17年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

NH955便の乗客に記念品を手渡すANAの南日成田支店長と地上係員ら＝17年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

NH955便の乗客にプレゼントされた記念品の特製今治タオル＝17年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

日中定期便30周年の就航記念日に成田を出発する北京行きNH955便を見送るANAの地上係員＝17年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

日中定期便30周年の就航記念日に成田を出発する北京行きNH955便を見送るANAの地上係員＝17年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
全日本空輸
ANAホールディングス

・片野坂社長「初心忘れず、誇りと自覚大切に」 ANA、17年度入社式（17年4月1日）
・ANA、成田－メキシコシティ就航　14時間超の最長路線、高地対応787投入（17年2月15日）
・ANAのA320neo、国際線に初就航　成田から上海へ（17年1月23日）
・ANA、A320neoを成田－杭州投入　夏ダイヤ、上海は大型化（17年1月20日）