エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2017年2月21日 20:30 JST

JAL、中部-ホノルル線に新仕様777 25日から

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、中部(セントレア)-ホノルル線に新シートを採用した国際線用ボーイング777-200ER型機の新仕様機「スカイスイート777」を2月25日から投入する。

*就航当日の記事はこちら

国内初のヘリンボーン配列を採用したJALのスカイスイート777のビジネスクラス=17年1月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALは777-200ERを11機保有しており、東南アジアやハワイなど国際線中距離路線に投入。2016年6月18日に、改修初号機(登録番号JA701J)が羽田-バンコク線に就航した。3月末までに6機となり、2017年度に残る5機を改修して全機が揃う。

 羽田-バンコク線のほか、これまでに羽田-シンガポール線、香港線、ホノルル線に就航しており、1月9日からは関西-ホノルル線に投入。中部-ホノルル線で6路線目となる。

 座席数は3クラス236席。フルフラットシートを斜めに配置する「ヘリンボーン配列」のビジネスクラス「スカイスイートIII」が42席、前席の背もたれが倒れてこない「フィックスド・バック構造」を採用したプレミアムエコノミー「スカイプレミアム」が40席、シートピッチを広くしたエコノミー「スカイワイダー」が154席となる。

友達同士や家族連れなどさまざまなグループに対応できるよう(進行方向左から)3-4-2配列にしたJALスカイスイート777のエコノミークラス=17年1月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 改修前の3クラス仕様機の245席と比べて総座席数は9席少なく、ビジネスを14席減らし、エコノミーを5席増やした。エコノミーは横9席の3-4-2配列で、夫婦や恋人同士、家族連れなど、さまざまな乗客のニーズに合わせ、各席から通路へ出入りしやすい配列を取り入れた。

 IFE(機内エンターテインメントシステム)は、787の新仕様機「スカイスイート787」と同じく、最新の「MAGIC-VI」を導入。仏タレス製のシステムで、映画やビデオ、音楽など300以上のプログラムが楽しめる。また、モニターに触れた状態で指を滑らせる「スワイプ操作」に対応している。

 無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」も提供。米パナソニックアビオニクス製の航空機内インターネット接続サービス「eXConnect」を採用する。また、ビジネスクラスのラバトリー(洗面所)には、温水洗浄便座「ウォシュレット」を設置した。

 JALの中部-ホノルル線は1日1往復。ホノルル行きJL794便は午後10時に中部を出発し、午前9時50分にホノルルへ着く。中部行きJL793便は午後0時5分に出発し、翌日午後4時55分に中部へ到着する。

運航スケジュール
JL794 中部(22:00)→ホノルル(09:50)
JL793 ホノルル(12:05)→中部(翌日16:55)

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