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黒と赤でまとめた国内線新仕様機 写真特集・JALスカイネクスト最終改修機JA345J(前編)

 全席に本革シートを採用した、日本航空(JAL/JL、9201)の国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」が11月25日、すべて揃った。いずれも既存機の改修で、最終号機となったのはボーイング737-800型機(登録番号JA345J)。2014年5月に初号機が就航して以来、約2年半で全77機の改修を終えた。

黒と赤でまとめられたJALスカイネクストへの改修最終号機となったJA345Jの機内=16年11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイネクストは、全クラスに本革シートを導入。上級席「クラスJ」は、既存シートの表面素材を布から本革に張り替え、クッションを新調することで新シートとした。一方、普通席は背もたれを従来と比べて薄くした新型シートに入れ替えた。

 新シートを導入した普通席は、足もとのスペースを最大5センチ拡大。ワインレッドのシートベルトとステッチを取り入れ、本革の黒のみでは重くなってしまう機内の雰囲気にアクセントを付けている。

 シートメーカーは、クラスJがHAECO(旧TIMCO)、普通席がゾディアック・シート・フランス(旧シクマ・エアロ・シート)。25日に就航した737-800の座席数は2クラス165席で、クラスJが20席、普通席が145席。クラスJは左2席-右3席の1列5席、普通席は左右3席ずつの1列6席配列とした。

 また、新シートと共に機内照明をLED化し、無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」を提供している。

 今回就航した最終号機は、2012年6月7日に引き渡された機体。改修作業は那覇空港内にある、日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の格納庫で改修した。グループ会社であるJTAでは、今年2月10日に初号機を就航させた737-800が、スカイネクスト仕様を採用している。

 改修後の初便は、25日の那覇発羽田行きの臨時便JL996便。那覇を午前11時37分に出発し、定刻の午後1時45分に羽田へ到着した。

 本写真特集の前編では、クラスJと普通席のシートを、後編 [1]ではコックピットやギャレー(厨房設備)、ラバトリー(化粧室)などを取り上げる。

*写真は49枚(クラスJ→普通席)。
*後編はこちら [1]

クラスJ

那覇空港を出発するJA345Jの改修後初便となった羽田行きJL996便=16年11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JA345JのクラスJシート最前列席=16年11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JA345JのクラスJシート最前列席=16年11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JA345JのクラスJシート最前列席=16年11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire